研究会の概要
条件反射制御法学会の目的は、ヒトの行動原理を明確にして、生活を阻害する神経活動が反復して生じる状態に対する条件反射制御法の実践技術の向上を図る学術研究の促進、並びに反復する違法行為に対応する社会制度のあり方に関する学術研究の促進です。当学会の名称が技法でありながら、社会制度にも目的が及ぶのは、その技法の発展の経過で把握したヒトの行動メカニズムが、現在の刑事司法体系がもつ累犯者を多く生んでいるという欠点が生じる原因を明らかにし、向かうべき方向を示す基盤理論になると考えているからです。また、その技法の基盤理論は進化に照らし合わせて導いたものであり、精神医学やその周辺の学問に留まるものではありません。
そのようなことから、条件反射制御法学会の会員は広い領域の知識に触れ、検討の要素に加えることが技法の効果を上げ、社会制度を適正なものにすると考えます。
この研究会には、多様な領域において、反復する行動等に対して独特の活動を展開してきた方、あるいは興味深い技法に携わっている方、なかなか覗けない専門的な領域で活躍している方等による報告をいただき、意見交換をします。
報告者
研究会の報告者は次の2つの方法で選出されます。
1)他者による推薦
会員は、推薦する方と報告してほしいテーマを、学会事務局にメールでご連絡ください。理事会で、条件反射制御法学会の目的に沿ったものであるか否か、並びに社会に貢献すると期待できる程度を検討して、当学会に相応しいと判断された場合に、推薦の対象となった方に連絡をとり、報告をいただけるように進めます。
2)会員本人からの申し込み
ご自身が研究会で報告を希望される会員は、その旨と、報告のタイトルと1600字程度の抄録を添付して、学会事務局にメールでご連絡ください。
研究会一覧
第11回研究会
(オンライン)
テーマ:対人関係精神分析の基本と臨床
【報告者】
川畑直人先生
京都文教大学・教授(臨床心理学)
一般社団法人京都精神分析心理療法研究所・理事
有限会社ケーアイピーピー・代表取締役
第10回研究会
(オンライン)
テーマ:ナルメフェンの飲酒量低減(減酒)効果のメカニズムを知ろう
【報告者】
宮田 久嗣先生
東京慈恵会医科大学 客員教授(精神医学)
医療法人社団光生会 平川病院 副院長
第7回研究会
(オンライン)
テーマ:脳から見た発達障害
【報告者】小枝達也 先生
国立研究開発法人国立成育医療研究センター副院長
国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長
第6回研究会
(オンライン)
テーマ:薬物事犯に対する弁護活動と今後の刑事司法の展望について
【報告者】髙橋 洋平(髙橋洋平法律事務所 弁護士)