条件反射制御法オンライン研修会
シリーズ6
シリーズ6-1:2023年12月9日(土)10:00~12:00
シリーズ6-2:2023年12月9日(土)13:00~15:00
シリーズ6-3:2023年12月16日(土)10:00~12:00
シリーズ6-4:2023年12月16日(土)13:00~15:00
条件反射制御法オンライン研修会シリーズ6開催にあたって
宇宙が生まれ、太陽の周りを地球が回り始め、地球上に生物が誕生し、進化して、大地に根を張るようになった群が植物で、神経活動で活発に行動するようになった群が動物です。動物の内、何らかの行動をして生きることに成功すればその行動の再現性が高くなる性質、並びに何らかの行動をして生きることに失敗すればその行動の再現性が低くなる性質を併せもつ群が生き残りました。それらの2つの性質を動物の行動に現す中枢をパヴロフは第一信号系と名付けました。
生き残った動物の中で立ち上がり始めた群は、視認下で自由な手指の作業により生きることに成功し、中枢作用のみで行動を展開するようになりました。その精神作用を司るもう一つの中枢を持つようになりました。その群が直立二足歩行をするヒトであり、その新たな中枢はパヴロフが第二信号系と名付けたものです。
不良な結果に終わる行動を反復する病態は、対応し始めた当初は、ただ不思議で、効果的な治療ができませんでした。しかし、覚醒剤乱用者が売人を見ると便意を催すという患者の話から調査を経て、条件反射制御法を開始し、発展させる経過において、冒頭に記したところを含む進化の現象に照らし合わせてヒトが行動するメカニズムを把握し、手順を整えて現在の条件反射制御法を成立させました。その技法は、現在では薬物や酒に対する欲求を容易に消し、万引きや痴漢行為を生じさせる欲求にも高い効果を発揮するようになりました。このように条件反射制御法が広く強い効果を示すのは、その技法の実践と検討により把握したヒトが行動するメカニズムが正しいからだと考えています。
従って、この技法の普及は、精神科領域の技法の整理のみならず、薬物乱用や窃盗、痴漢等の違法行為を反復するヒトへの、刑事司法体系による焦点の外れた対応にも変革をもたらすものにもなります。この研修会は同一逸脱行動の反復に対応する全ての領域の方に、実務を見直す材料を示すものになるでしょう。
このオンライン研修会シリーズ6では、条件反射制御法で効果を上げるために社会内施設と入院病棟がどのように連携するか、また、社会内で利用する際の注意事項についてお伝えします。社会内で条件反射制御法を実施される方達にぜひ聞いていただきたい講義です。
この研修会を多くの方に、ヒトが行動する本当のメカニズムと欲求や衝動を消す技法、同一違法行為に対応する対応体系について再度検討する機会にしていただきたいと思います。ぜひ、ご参加ください。
2023年10月
条件反射制御法学会
理事長 平井愼二
開催概要
●回数
シリーズ6:全4回
これまで集合して行っていた1日分の研修会内容を4回にわけてお伝えします。
全4回を順番通りに受講していただくことをお勧めしますが、単回での受講も可能です。
シリーズという名称ですが、前回から続いている内容ではありませんので今回初めてのご参加でも
問題ありません。シリーズ1からシリーズ6は基本部分の講義内容は同じです。
すでに受講された方でも、何度でも受講可能です。
下総精神医療センターでの実地研修参加は、全講義の受講が条件です。
●研修内容
上記タブ「プログラム」をご参照ください。
※プログラムのPDFダウンロードは こちら
●日程・開催時間
シリーズ6-1:2023年12月9日(土) 10:00~12:00
シリーズ6-2:2023年12月9日(土) 13:00~15:00
シリーズ6-3:2023年12月16日(土) 10:00~12:00
シリーズ6-4:2023年12月16日(土) 13:00~15:00
●形式
オンライン開催 Zoom(※)で行います
※Zoom(ズーム)とは無料で簡単に使えるWebサービスです。事前にアプリのインストールが必要です。
PC、タブレット端末、スマートフォンでご視聴いただけます。ご視聴にはインターネット環境が必要です。
受講に伴う通信料は受講者負担となります。
●事務局
条件反射制御法学会事務局
※募集要項のPDFダウンロードは こちら
受講費について
受講費用
●会員
シリーズ6-1 2,000円
シリーズ6-2 2,000円
シリーズ6-3 2,000円
シリーズ6-4 2,000円
●非会員
シリーズ6-1 3,000円
シリーズ6-2 3,000円
シリーズ6-3 3,000円
シリーズ6-4 3,000円
2023年度会員年会費
●会員の方
会員更新を希望される方で2023年度年会費未払いの方は、申込時に年会費を併せてお支払いください。
会員受講費に加えて2023年度年会費:5,000円
●非会員だが2023年度の会員になって受講する方
会員受講費に加えて2023年度年会費:5,000円
※会員資格発生後は、学会誌の最新号と会員向けメールをお送りします。
(1)受講費はお支払い後、受講者様都合の場合、返金はできかねますので、ご了承ください。
(2)ご入金確認後、研修会開催3日前までには、お申し込み時のアドレスへ受講用URLを送信します。
お支払い方法
●郵便振替
自動返信メールの記載を必ずご確認ください。
●クレジットカード
申し込みフォームより必要事項を入力しお支払いください。
※決済プラットフォームはStripe(ストライプ)を使用しています。
講義資料
Web上のファイルをダウンロードしていただきます。受講費をご入金いただいた方に、URLをメールでお知らせいたしますので、研修会当日までにご確認、準備をお願いいたします。印刷物としての講義資料は発送しません。
申込み方法について
上部タブ「申し込みフォーム」をからお申し込みください。
※申込完了時に申し込みフォームに記載された「連絡先メールアドレス」に自動配信されます。
自動配信メールが届かない場合は、受付が完了していない場合がございます。問い合わせ先のアドレスに照会をお願いします。
※HP申し込みフォーム以外の郵送・電話・E-mail等による申し込みは受理できませんのでご注意ください。
募集期間
参加申込受付を終了しました。たくさんのお申し込み、ありがとうございました。・クレジットカード決済:~2023年12月4日(月)まで
注意事項
(1)オンライン研修会の特性により、修了証書は発行しません。
(2)PCの問題、Web接続環境が整っていない場合など、接続に関するサポートは行っていませんので、ご了承ください。
研修会についての問い合わせ先
下総精神医療センター 担当:寺内 〈受付時間:平日9:00~15:00〉
〒266-0007 千葉県千葉市緑区辺田町578番地
E-mail:crct.mugen@gmail.com 電話:043-291-1221(内線8328)
研修会当日の緊急連絡先
NPO法人アパリ 担当:尾田電話:090-3047-1573
シリーズ6-1:2023年12月9日(土)10:00~12:00
時間 | 講義 |
9:30~ | 受付 |
10:00~ | 開講挨拶・事務連絡 |
10:05~ | 1. ヒトが行動する本当のメカニズム(第一信号系と第二信号系およびその関係) |
10:55~ | 2. 第一信号系の特性(遺伝か獲得か、過酷な成育環境、廻る季節に基づいた特性) |
11:20~ | 休憩 |
11:25~ | 3. 反復行動に対応する要素と関係機関の受け持ち(CRCTと他のはらたきかけの標的) |
11:50~ | 質疑応答 |
【講師】
平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。
シリーズ6-2:2023年12月9日(土)13:00~15:00
時間 | 講義 |
12:30~ | 受付 |
13:00~ | 4. 条件反射制御法の基本とステージ進行(疾病状態への対応性と構成による安全性) |
13:35~ | 5. 体験書き出しと後の読み返しと20単語記載 |
14:10~ | 休憩 |
14:15~ | 6. 制御刺激ステージ(制御刺激、良かった体験の書き出し) |
14:50~ | 質疑応答 |
【講師】
平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。
シリーズ6-3:2023年12月16日(土)10:00~12:00
時間 | 講義 |
9:30~ | 受付 |
10:00~ | 7. 疑似ステージ(標的の反射連鎖における最終部分の抑制、辛かった体験の書き出し) |
10:45~ | 休憩 |
10:50~ | 8. 本能行動の過剰な作動に対する技法の調整(万引き、痴漢、PTSDなどへの対応) |
11:35~ | 9. 規制薬物乱用者の責任能力と対応する∞連携 |
11:50~ | 質疑応答 |
【講師】
平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。
シリーズ6-4:2023年12月16日(土)13:00~15:00
時間 | 講義 |
12:30~ | 受付 |
13:00~ | 10. 想像ステージ(標的の反射連鎖全体の抑制、体験の読み返しと20単語の書き出し) |
13:45~ | 11. 維持ステージ(低頻度での治療作業の継続) |
14:00~ | 休憩 |
14:05~ | 12. 条件反射制御法を支える社会内施設と入院病棟との連携 |
14:50~ | 質疑応答 |
【講師】
平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。
参加申込受付を終了しました。
たくさんのお申し込み、ありがとうございました。