条件反射制御法オンライン研修会
シリーズ4

シリーズ4-1:2022年11月19日(土)10:00~12:00
シリーズ4-2:2022年11月19日(土)13:00~15:00
シリーズ4-3:2022年11月26日(土)10:00~12:00
シリーズ4-4:2022年11月26日(土)13:00~15:00

条件反射制御法オンライン研修会シリーズ4開催にあたって

宇宙が生まれ、太陽の周りを地球が回り始め、地球上に生物が誕生し、進化において大地に根を張るようになった群が植物で、神経活動で活発に行動するようになった群が動物です。動物の内、何らかの行動をして生きることに成功すればその行動を再現する性質、並びに何らかの行動をして生きることに失敗すればその行動を再現しなくなる性質を併せもつ群が生き残りました。その性質で動物の行動を司っている中枢をパヴロフは第一信号系と名付けました。

生き残った動物の中で立ち上がり、二足歩行を始めた群は、自由になった手の作業により現象の多様性と頻度が爆発的に高まり、環境からの多数の連続した刺激に対して望む未来を創造しようとするもう1つの中枢を持つようになりました。その群がヒトであり、その新たな中枢をパヴロフは第二信号系と名付けました。

やらないと決意した行動や不快な気分等が再現する現象は、そのような症状に対応を開始したころは、ただ不思議で、効果的な治療ができませんでした。しかし、覚醒剤乱用者は売人を見ると便意を催すという患者の話から調査を経て条件反射制御法を開始し、発展させる経過において、冒頭に記した進化の現象とヒトが行動するメカニズムを把握し、手順を整えて現在の条件反射制御法に成立させました。現在では薬物や酒に対する欲求は容易に消え、万引きや痴漢行為を生じさせる欲求にも高い効果が見られるようになりました。

私は、条件反射制御法に対するヒトの反応から考えられるところと、先人達の残した見解を照らし合わせて、進化とヒトの行動が生じるメカニズムを整理し直しました。条件反射制御法が広く強い効果を示すのは、その技法が基盤とするヒトの行動に関する理解が正しいからだと考えています。

従って、この技法の普及は、精神科領域の技法の整理のみならず、刑事司法体系による薬物乱用や窃盗、痴漢等の違法行為を反復するヒトへの焦点を外れた対応にも変革を理論的に支えるものになります。この研修会はいずれの領域の方にも、実務を見直す材料を示すものであると考えています。

オンライン研修会は、2時間の講義を4回で1シリーズにして、ヒトの中枢の特性、技法の基本と詳細、対応体系などの関連した内容をお伝えしています。

前シリーズで参加できなかった講義、あるいは復習のために再度参加したい講義のみを選択して参加できます。

多くの方に条件反射制御法とヒトが行動する本当のメカニズムについてお聴きいただけることを楽しみにしております。

2022年9月
条件反射制御法学会
理事長 平井愼二

開催概要

●回数
シリーズ4:全4回
これまで集合して行っていた1日分の研修会内容を4回にわけてお伝えします。

全4回を順番通りに受講していただくことをお勧めしますが、単回での受講も可能です。 

シリーズ1、シリーズ2、シリーズ3と基本的には講義内容は同じです。
すでに受講された方でも、何度でも受講可能です。

下総精神医療センターでの実地研修参加は、全講義の受講が条件です。

●研修内容
上記タブ「プログラム」をご参照ください。
※プログラムのPDFダウンロードは こちら

●日程・開催時間
シリーズ4-1:2022年11月19日(土) 10:00~12:00
シリーズ4-2:2022年11月19日(土) 13:00~15:00
シリーズ4-3:2022年11月26日(土) 10:00~12:00
シリーズ4-4:2022年11月26日(土) 13:00~15:00

●形式
オンライン開催 Zoom(※)で行います
※Zoom(ズーム)とは無料で簡単に使えるWebサービスです。事前にアプリのインストールが必要です。
PC、タブレット端末、スマートフォンでご視聴いただけます。ご視聴にはインターネット環境が必要です。
受講に伴う通信料は受講者負担となります。
       
●事務局
条件反射制御法学会事務局

※募集要項のPDFダウンロードは こちら

受講費について

受講費用
●会員
シリーズ4-1 2,000円
シリーズ4-2 2,000円
シリーズ4-3 2,000円
シリーズ4-4 2,000円
●非会員
シリーズ4-1 3,000円
シリーズ4-2 3,000円
シリーズ4-3 3,000円
シリーズ4-4 3,000円

2022年度会員年会費
●会員の方
2022年度年会費未払いの方は、お申し込み時に年会費を併せてお支払いください。
会員受講費に加えて2022年度年会費:5,000円

●非会員だが2022年度の会員になって受講する方  
会員受講費に加えて2022年度年会費:5,000円
※会員資格発生後は、学会誌の最新号と会員向けメールをお送りします。

(1)受講費はお支払い後、受講者様都合の場合、返金はできかねますので、ご了承ください。
(2)ご入金確認後、研修会開催3日前までには、お申し込み時のアドレスへ受講用URLを送信します。

お支払い方法
●郵便振替
自動返信メールの記載を必ずご確認ください。

●クレジットカード
申し込みフォームより必要事項を入力しお支払いください。
※決済プラットフォームはStripe(ストライプ)を使用しています。

講義資料

Web上のファイルをダウンロードしていただきます。
受講費をご入金いただいた方に、URLをメールでお知らせいたしますので、研修会当日までにご確認、準備をお願いいたします。印刷物としての講義資料は発送しません。

申込み方法について

上部タブ「申し込みフォーム」をからお申し込みください。
※申込完了時に申し込みフォームに記載された「連絡先メールアドレス」に自動配信されます。
自動配信メールが届かない場合は、受付が完了していない場合がございます。問い合わせ先のアドレスに照会をお願いします。
※HP申し込みフォーム以外の郵送・電話・E-mail等による申し込みは受理できませんのでご注意ください。

募集期間

~2022年11月7日(月)まで
申し込み期間を終了いたしましたが、クレジットカード支払の方に限り11月13日(日)まで受付を延長いたします。

注意事項

(1)オンライン研修会の特性により、修了証書は発行しません。

(2)PCの問題、Web接続環境が整っていない場合など、接続に関するサポートは行っていませんので、ご了承ください。

研修会についての問い合わせ先

下総精神医療センター  担当:寺内 〈受付時間:平日9:00~15:00〉
〒266-0007 千葉県千葉市緑区辺田町578番地
E-mail:crct.mugen@gmail.com 電話:043-291-1221(内線8328)

研修会当日の緊急連絡先

NPO法人アパリ 担当:尾田
電話:090-3047-1573

シリーズ4-1:2022年11月19日(土)10:00~12:00

時間 講義
9:30~ 受付
10:00~ 1. 行動原理と反復行動の成立(第一信号系と第二信号系およびその関係)
10:50~ 休憩
10:55~ 2. 第一信号系の特性(遺伝と獲得の差異、生育環境、季節に基づいた特性)
11:25~ 休憩
11:30~ 3. 反復行動に対応する要素と関係機関の受け持ち(CRCTと他のはらたきかけの標的)
11:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

シリーズ4-2:2022年11月19日(土)13:00~15:00

時間 講義
12:30~ 受付
13:00~ 4. 条件反射制御法の基本とステージ進行(疾病状態への対応性と安全性)
13:20~ 休憩
13:25~ 5. 体験書き出しと後の読み返しと20単語羅列(過酷な体験に基づく過敏性の制御)
13:55~ 休憩
14:00~ 6. 制御刺激ステージ(制御刺激、良かった体験の書き出し)
14:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

シリーズ4-3:2022年11月26日(土)10:00~12:00

時間 講義
9:30~ 受付
10:00~ 7. 疑似ステージ(標的の反射連鎖における最終部分の抑制、辛かった体験の書き出し)
10:50~ 休憩
10:55~ 8. 本能行動の過剰な作動に対する技法の調整(万引き、痴漢、PTSDなどへの対応)
11:15~ 休憩
11:20~ 9. さまざまなサティスフェイク(疑似注射、疑似薬、万引きのための疑似店舗など)
11:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

シリーズ4-4:2022年11月26日(土)13:00~15:00

時間 講義
12:30~ 受付
13:00~ 10. 想像ステージ(標的の反射連鎖全体の抑制、体験の読み返しと20単語の書き出し)
13:50~ 休憩
13:55~ 11. 維持ステージ(低頻度での治療作業の継続)
14:15~ 休憩
14:20~ 12. 本当の行動メカニズムに適った技法と司法(各信号系に対応するはたらきかけ)
14:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

参加申込受付を終了しました。
たくさんのお申し込み、ありがとうございました。