条件反射制御法オンライン研修会
シリーズ3
シリーズ3-1:2022年5月21日(土)10:00~12:00
シリーズ3-2:2022年5月21日(土)13:00~15:00
シリーズ3-3:2022年5月28日(土)10:00~12:00
シリーズ3-4:2022年5月28日(土)13:00~15:00
条件反射制御法オンライン研修会シリーズ3開催にあたって
宇宙ができて、太陽の周りを地球が回り始め、地球上に生物が誕生し、生き残った群の内、大地に根を生やした群が植物であり、神経活動で活発に行動するようになった群が動物です。動物の内、生きることに成功した行動を司った神経活動を再現し、失敗した行動を司った神経活動を再現しなくなる群が生き残りました。その性質をもって動物の行動を司っている中枢をパヴロフは第一信号系と名付けました。生き残りさまざまな形質に進化した動物の中で立ち上がり、二足歩行を始めた群は、第一信号系に加えて、自由になった手による作業頻度の爆発的な増加により、環境から多数の連続した刺激に対して未来に成功を作ろうとする中枢を併せ持つようになりました。その群がヒトであり、ヒトに特有の中枢をパヴロフは第二信号系と名付けました。
やらないと決意した行動や不快な気分等が再現する現象は、過去には不思議で、対応が困難でした。しかし、覚醒剤乱用者に生じる欲求を抑制するための試みから条件反射制御法を開始し、発展させる経過において、冒頭に記した進化の現象を把握し、手順を整えて現在の条件反射制御法に成立させました。物質使用障害を生じさせる欲求は容易に消し、万引きや痴漢行為を生じさせる欲求にも高い効果が見られるようになりました。
私は進化とヒトの行動が生じるメカニズムを、条件反射制御法を用いた臨床においてヒトの反応から考えられるところと、先人達の残した見解を照らし合わせて、整理し直しました。条件反射制御法が広く強い効果を示すのは、その技法が基盤とするヒトの行動に関する理解が正しいからだと考えています。
従って、この技法の普及は、精神科領域の技法の整理のみならず、ヒトは考えて行動するという誤解のもとに薬物乱用や窃盗、痴漢等の反復性のある違法行為に極めて非効率な対応をしている刑事司法体系に変革も促すものにもなります。
この研修会は精神科医療やその周辺の領域の方だけでなく、法律の領域の方にも、実務を見直す材料になることをお伝えできると考えます。
研修会をオンラインで開催し始めたのち、各開催をシリーズと呼ぶのは、ヒトの中枢の特性、技法の基本と詳細、対応体系などの関連した内容を、4回の講義でお伝えするからです。前シリーズで受講できなかった講義、あるいは復習のために再度受講したい講義のみを選択して受講できます。
多くの方に条件反射制御法とヒトが行動する本当のメカニズムについてお聴きいただけることを楽しみにしております。
2022年3月
条件反射制御法学会
理事長 平井愼二
開催概要
●回数
シリーズ3:全4回
これまで集合して行っていた1日分の研修会内容を4回にわけてお伝えします。
全4回を順番通りに受講していただくことをお勧めしますが、単回での受講も可能です。
シリーズ1、シリーズ2、シリーズ3は基本的には講義内容は同じです。
すでに受講された方でも、何度でも受講可能です。
下総精神医療センターでの実地研修参加は、全講義の受講が条件です。
●研修内容
上記タブ「プログラム」をご参照ください。
※プログラムのPDFダウンロードは こちら
●日程・開催時間
シリーズ3-1:2022年5月21日(土) 10:00~12:00
シリーズ3-2:2022年5月21日(土) 13:00~15:00
シリーズ3-3:2022年5月28日(土) 10:00~12:00
シリーズ3-4:2022年5月28日(土) 13:00~15:00
●形式
オンライン開催 Zoom(※)で行います
※Zoom(ズーム)とは無料で簡単に使えるWebサービスです。事前にアプリのインストールが必要です。
PC、タブレット端末、スマートフォンでご視聴いただけます。ご視聴にはインターネット環境が必要です。
受講に伴う通信料は受講者負担となります。
●事務局
条件反射制御法学会事務局
※募集要項のPDFダウンロードは こちら
受講費について
受講費用
●会員
シリーズ3-1 2,000円
シリーズ3-2 2,000円
シリーズ3-3 2,000円
シリーズ3-4 2,000円
●非会員
シリーズ3-1 3,000円
シリーズ3-2 3,000円
シリーズ3-3 3,000円
シリーズ3-4 3,000円
2022年度会員年会費
●会員の方
2022年度年会費未払いの方は、お申し込み時に年会費を併せてお支払いください。
会員受講費に加えて2022年度年会費:5,000円
●非会員だが2022年度の会員になって受講する方
会員受講費に加えて2022年度年会費:5,000円
※会員資格発生後は、学会誌の最新号と会員向けメールをお送りします。
(1)受講費はお支払い後、受講者様都合の場合、返金はできかねますので、ご了承ください。
(2)ご入金確認後、研修会開催3日前までには、お申し込み時のアドレスへ受講用URLを送信します。
お支払い方法
●郵便振替
自動返信メールの記載を必ずご確認ください。
●クレジットカード
申し込みフォームより必要事項を入力しお支払いください。
※決済プラットフォームはStripe(ストライプ)を使用しています。
講義資料
Web上のファイルをダウンロードしていただきます。受講費をご入金いただいた方に、URLをメールでお知らせいたしますので、研修会当日までにご確認、準備をお願いいたします。印刷物としての講義資料は発送しません。
申込み方法について
上部タブ「申し込みフォーム」をからお申し込みください。
※申込完了時に申し込みフォームに記載された「連絡先メールアドレス」に自動配信されます。
自動配信メールが届かない場合は、受付が完了していない場合がございます。問い合わせ先のアドレスに照会をお願いします。
※HP申し込みフォーム以外の郵送・電話・E-mail等による申し込みは受理できませんのでご注意ください。
募集期間
~2022年5月9日(月)まで注意事項
(1)オンライン研修会の特性により、修了証書は発行しません。
(2)PCの問題、Web接続環境が整っていない場合など、接続に関するサポートは行っていませんので、ご了承ください。
研修会についての問い合わせ先
下総精神医療センター 担当:寺内 〈受付時間:平日9:00~15:00〉
〒266-0007 千葉県千葉市緑区辺田町578番地
E-mail:crct.mugen@gmail.com 電話:043-291-1221(内線8328)
研修会当日の緊急連絡先
NPO法人アパリ 担当:尾田電話:090-3047-1573
シリーズ3-1:2022年5月21日(土)10:00~12:00
時間 | 講義 |
9:30~ | 受付 |
10:00~ | 1. 行動原理と反復行動の成立(第一信号系と第二信号系およびその関係) |
10:50~ | 休憩 |
10:55~ | 2. 第一信号系の特性(遺伝と獲得の差異、生育環境、季節に基づいた特性) |
11:25~ | 休憩 |
11:30~ | 3. 反復行動に対応する要素と関係機関の受け持ち(CRCTと他の働きかけの標的) |
11:50~ | 質疑応答 |
講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。
シリーズ3-2:2022年5月21日(土)13:00~15:00
時間 | 講義 |
12:30~ | 受付 |
13:00~ | 4. 条件反射制御法の基本とステージ進行(疾病状態への対応性と安全性) |
13:20~ | 休憩 |
13:25~ | 5. 体験書き出しと後の読み返しと20単語羅列(過酷な体験に基づく過敏性の制御) |
13:55~ | 休憩 |
14:00~ | 6. 制御刺激ステージ(制御刺激、良かった体験の書き出し) |
14:50~ | 質疑応答 |
講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。
シリーズ3-3:2022年5月289日(土)10:00~12:00
時間 | 講義 |
9:30~ | 受付 |
10:00~ | 7. 疑似ステージ(標的の反射連鎖における最終部分の抑制、辛かった体験の書き出し) |
10:50~ | 休憩 |
10:55~ | 8. 本能行動の過剰な作動に対する技法の調整(万引き、痴漢、PTSDへの対応) |
11:15~ | 休憩 |
11:20~ | 9. さまざまなサティスフェイク(疑似注射、疑似薬、万引きのための疑似店舗など) |
11:50~ | 質疑応答 |
講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。
シリーズ3-4:2022年5月28日(土)13:00~15:00
時間 | 講義 |
12:30~ | 受付 |
13:00~ | 10. 想像ステージ(標的の反射連鎖全体の抑制、体験の読み返し) |
13:50~ | 休憩 |
13:55~ | 11. 維持ステージ(低頻度での制御刺激、疑似、想像、書き出しの継続) |
14:15~ | 休憩 |
14:20~ | 12. 本当の行動メカニズムに適った技法と司法(擬人化と中枢一個主義の壁を超える) |
14:50~ | 質疑応答 |
講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。
条件反射制御法学会オンライン研修会シリーズ3は申込受付を終了しました。
多数のご応募をありがとうございました。