条件反射制御法オンライン研修会
シリーズ1

シリーズ1-1:2021年7月3日(土)
シリーズ1-2:2021年7月10日(土)
シリーズ1-3:2021年7月17日(土)
シリーズ1-4:2021年7月22日(木・祝)

条件反射制御法オンライン研修会開催にあたって

 条件反射制御法学会は研修会を2012年2月に初めて開催しました。初回は札幌で開催し、そのときから現地で事務局を担当してくださる方々のご協力を得て全国を回り、主には条件反射制御法に焦点をあてて、また、一部の会は反復する行為が違法であることに焦点をあてて研修会を続けてきました。

 太陽の周りを地球が回り始め、その地球上に生物が誕生し、生き残り、植物と動物に分かれ、第一信号系のみで行動していた動物の中で立ち上がった群が第二信号系ももつようになり、ヒトになりました。その進化に、反復する行動や不快な神経活動の現象を照らし合わせて検討し、条件反射制御法を展開させてきた結果、過去には不思議であり、対応が困難であった現象を徐々に解決してきました。

 その臨床での経験を元に、先人達の残した見解を再検討し、整理したものを皆様にお伝えしてきました。一方で、研修会に参加された方からいただいた質問は、その後の講義での内容を検討するものになり、研修会の内容は充実したものになってきました。皆様には心より感謝申し上げます。

 これまでの研修会では皆様にお目にかかって条件反射制御法と基盤理論をお伝えしてきましたが、新型コロナウイルス感染症がおそらくは2020年1月に日本に侵入し、流行は拡大し、その影響により2020年3月に予定されていた高知と富山での研修会は延期のままになっています。その後、同年8月には札幌で、9月には鹿嶋で少人数に限定し、集合研修会を開催しましたが、新型コロナウイルス感染症の勢いは治まりきらず、集合研修会の開催は困難な状況が続いています。

 条件反射制御法はヒトが行動するメカニズムに関する正しい理解も伝えるものであることから、精神科領域の技法の整理のみならず、ヒトは考えて行動するという誤解のもとに薬物乱用や窃盗、痴漢等の反復性のある違法行為に極めて非効率な対応をしている刑事司法体系の変革をも促すものです。新型コロナウイルス感染症の流行が治まらない中でも、条件反射制御法と基盤となる理論を皆様に伝えなければならないと考え、オンラインでの研修会を開催いたします。

 オンライン研修会は画面を通じることでさまざまな制限やストレスが予想されますので、これまで集合して開催した研修会1回分の内容を4回に分けてお伝えします。

 集合研修会は新型コロナウイルス感染症流行の状況が改善すれば、対面の特性を活かしてロールプレイを多く取り入れ、細やかな部分をお伝えできるものに刷新して、全国各地で再開したいと考えております。また、オンライン研修会は全国どこからでも参加していただけることから、今後も集合研修と並行して長く継続いたします。

 オンライン研修会では画面を通じることが少し残念ではありますが、多くの方に条件反射制御法とヒトが行動する本当のメカニズムについてお聴きいただけることを楽しみにしております。

2021年5月
条件反射制御法学会 理事長 平井愼二

開催概要

●回数
シリーズ1:全4回
これまで集合して行っていた1日分の研修会内容を4回にわけてお伝えします。
全4回を順番通りに受講していただくことをお勧めしますが、単回での受講も可能です。 
※下総精神医療センターでの実地研修参加は、全講義の受講が条件です。

●研修内容
別紙日程表をご参照ください。

●日程
シリーズ1-1:2021年7月3日(土)
シリーズ1-2:2021年7月10日(土)
シリーズ1-3:2021年7月17日(土)
シリーズ1-4:2021年7月22日(木・祝)
 
シリーズ2は2021年10月以降の予定です。

●時間
10:00~12:00

●形式
オンライン開催 Zoom(※)で行います
※Zoom(ズーム)とは無料で簡単に使えるWebサービスです。事前にアプリのインストールが必要です。
PC、タブット端末、スマートフォンでご視聴いただけます。ご視聴にはインターネット環境が必要です。
受講に伴う通信料は受講者負担となります。
       
●事務局
条件反射制御法学会事務局 NPO法人アパリ

受講費について

●会員
シリーズ1-1 2,000円
シリーズ1-2 2,000円
シリーズ1-3 2,000円
シリーズ1-4 2,000円
●非会員
シリーズ1-1 3,000円
シリーズ1-2 3,000円
シリーズ1-3 3,000円
シリーズ1-4 3,000円

●会員になって参加される方
会員参加費に加えて年会費5,000円

●会員であるが会員資格更新も同時にされる方
会員参加費に加えて年会費5,000円

(1)非会員の方は、参加申込時に入会手続きができます。(年会費5,000円) 
入会手続き完了後は、その時点での最新号から学会誌をお送りします。

(2)お支払方法
・郵便振込ご希望の場合 自動返信メールの記載を必ずご確認ください。
・クレジットカード決済 決済プラットフォームはStripe(ストライプ)を使用しています。

(3)参加費はお支払い後、参加者様都合の場合、返金はできかねますので、ご了承ください。

講義資料

Web上のファイルをダウンロードしていただきます。1回毎に講義資料が異なります。
参加費をご入金いただいた方に、URLをメールでお知らせいたしますので、研修会当日までにご確認、準備をお願いいたします。印刷物としての講義資料は発行しません。

資格

4回全てに参加すれば下総精神医療センターでの実地研修申込の資格が得られます。

申込み方法について

上部タブ「申し込みフォーム」をからお申し込みください。
※申込完了時に申し込みフォームに記載された「連絡先メールアドレス」に自動配信されます。
自動配信メールが届かない場合は、受付が完了していない場合がございます。問い合わせ先のアドレスに照会をお願いします。
※HP申し込みフォーム以外の郵送・電話・E-mail等による申し込みは受理できませんのでご注意ください。

募集期間

~6月21日(月)まで

注意事項

(1)オンライン研修会の特性により、修了証書は発行しません。

(2)PCの問題、Web接続環境が整っていない場合など、接続に関するサポートは行っていませんので、ご了承ください。

(3)研修後はWeb上での「研修会についてのアンケート」にご協力ください。

研修会についての問い合わせ先

NPO法人アパリ 担当:尾田
〒162-0055 新宿区余丁町14-4 AICビル 1F
E-mail:crct.mugen@gmail.com 電話:090-3047-1573

シリーズ1-1:2021年7月3日(土)

時間 講義
9:45~ 受付
10:00~ 1. 行動原理と反復行動の成立(第一信号系と第二信号系およびその関係)
10:50~ 休憩
10:55~ 2. 第一信号系の特性(遺伝と獲得の差異、生育環境、季節に基づいた特性)
11:25~ 休憩
11:30~ 3. 反復行動に対応する要素と関係機関の受け持ち(CRCTと他の働きかけの標的)
11:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

シリーズ1-2:2021年7月10日(土)

時間 講義
9:45~ 受付
10:00~ 4. 条件反射制御法の基本とステージ進行(疾病状態への対応性と安全性)
10:20~ 休憩
10:25~ 5. 体験書き出しと後の読み返しと20単語羅列(過酷な体験に基づく過敏性の制御)
11:55~ 休憩
11:00~ 6. 制御刺激ステージ(制御刺激、良かった体験の書き出し
11:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

シリーズ1-3:2021年7月17日(土)

時間 講義
9:45~ 受付
10:00~ 7. 疑似ステージ(標的の反射連鎖における最終部分の抑制、辛かった体験の書き出し)
10:50~ 休憩
10:55~ 8. 本能行動の過剰な作動に対する技法の調整(万引き、痴漢、PTSDへの対応)
11:15~ 休憩
11:20~ 9. さまざまなサティスフェイク(疑似注射、疑似薬、万引きのための疑似店舗など)
11:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

シリーズ1-4:021年7月22日(木・祝)

時間 講義
9:45~ 受付
10:00~ 10. 想像ステージ(標的の反射連鎖全体の抑制、体験の読み返し)
10:50~ 休憩
10:55~ 11. 維持ステージ(低頻度での制御刺激、疑似、想像、書き出しの継続)
11:15~ 休憩
11:20~ 12. 本当の行動メカニズムに適った技法と司法(擬人化と中枢一個主義の壁を超える)
11:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

応募受付を終了しました。多数のご応募ありがとうございました。