第五回条件反射制御法四国研修会
2020年3月7日
開催延期のお知らせ
新型コロナウイルスは国内での感染者が増加しており、このような状況を鑑み開催を延期させて頂くこととなりました。 ご参加をご検討いただいた皆様には大変なご迷惑をおかけする事となり、 誠に申し訳ございません。
参加申込者様へ現地事務局からメールでご案内をお送りしております。 メールが届いていない方は大変お手数ですが、お問い合わせフォームからお知らせください。
第五回 条件反射制御法四国研修会開催にあたって
条件反射制御法は、治療が困難といわれる薬物乱用、アルコール症、過食症、自傷行為、窃盗癖、強迫行為、病的賭博、ストーキングなどに対し、働きかけの標的を、問題行動を促進する反射連鎖として焦点的に働きかけることで、欲求や衝動を消すことを可能とします。
現在のところ、それらの問題行動をやめる方法は、薬物療法の他、断酒会、AA、NAなどの集団でのミーティング、入所施設等の利用が有効とされています。それによって当事者の日常生活力を高め、社会性の向上を図りつつ、副次的に欲求に耐えられるようになる、といった効果を期待して利用されることが多いのですが、それだけだと、どうしても強い欲求が残ったままになるので、反復する問題行動をやめ続けることに困難が伴う状態になってしまいます。
薬物乱用等を繰り返し行ってきた人は、本人にも抵抗し難いほどの欲求が強く表れ、かつ社会性も損なわれてしまっていることがあり、そのような場合は、まず、最初に条件反射制御法を実施する機関で治療を受け、欲求を消してから、その後に生活訓練等を実施する機関を利用し、生活力と社会性の向上に取り組む、という手順をとることが最も理に適っているといえます。
・条件反射制御法は、社会性は養えないが、欲求を消す。
・生活訓練、集団生活は、社会性を養えるが、欲求は消えない。
上記の相互補完性があり、両者が連携することで、当事者にとっても、非常に楽にその後の生活を送ることが出来るようになります。
本研修会に参加して頂ける方々には、この技法のもつ可能性をぜひ感じて頂き、ひとつでも多くの機関、特に四国内の医療関係機関の方々に、条件反射制御法を積極的に取り入れて頂けるようになればと願い、本研修会を、この高知でまた開催できる運びとなりました。
この機会にぜひ、条件反射制御法の中身に触れてみませんか。
皆様のご参加をお待ちしております。
現地事務局
高知県地域生活定着支援センター
中川美彦
開催概要
【開催日】2020年3月7日(土)
【時 間】12:40 ~ 19:50
【会 場】高知城ホール
【住 所】高知県高知市丸ノ内2丁目1番10号
【定 員】120名
【現地事務所】社会福祉法人 高知県社会福祉協議会 高知県地域生活定着支援センター
受講費について
会員と非会員で受講費が異なります。
非会員の方は、参加申込時に入会手続きができます。(年会費5,000円)
手続き完了後は、その時点での最新号から学会誌をお送りします。
★第一期申し込み(~2月21日正午申し込み分まで) ※受講費振込〆切:2月28日
会員:4,000円 非会員:9,000円
★第二期申し込み(2月21日正午~3月6日正午まで) ※受講費は当日会場でお支払いください
会員:5,000円 非会員:10,000円
※第一期に申し込まれた方でも、2月28日(金)までにお振込みをされなかった方は第二期申込みと同様の扱いになります。
※第二期申込みの方の支払いは当日現金のみとなります。
※当日、会場が満席の場合は、WEB申し込みを完了されていた方の参加が優先されます。
懇親会について
閉講式後に、懇親会を開催します。(参加費:5,000円)
懇親会に参加される方は、受講費振込みと同時に懇親会費を振り込んでいただきます。
注意事項
お支払方法は自動返信メールに記載があります。必ずご確認ください。
研修受講費、懇親会参加費は、お支払い後、返金はできかねますので、ご了承ください。
研修会についての問い合わせ先
社会福祉法人高知県社会福祉協議会 高知県地域生活定着支援センター
TEL:088-855-3611 担当:中川美彦
内容 | 時間 | タイトル | 講師 |
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12:10 | 受付 | ||
12:40 | 開講式 / 開講挨拶 | 事務局 | |
12:50 | 講義1 | 進化と反射と行動原理 | 平井愼二 |
14:10 | 講義2 | 条件反射制御法(CRCT)の基本とステージ進行 | 平井愼二 |
14:30 | 休憩 | ||
14:40 | 講義3 | 制御刺激ステージ | 中元総一郎 |
15:10 | 講義4 | 疑似ステージ | 中元総一郎 |
15:40 | 講義5 | 想像ステージ | 平井愼二 |
16:10 | 講義6 | 維持ステージ | 平井愼二 |
16:30 | 休憩 | ||
16:40 | 講義7 | サティスフェイクを用いた処方薬過量摂取の治療等 | 中元総一郎 |
17:10 | 講義8 | 本能行動の過作動と特性に応じたCRCTの用い方 | 平井愼二 |
17:40 | 休憩 | ||
17:50 | 講義9 | やってみよう条件反射制御法 | 中元総一郎 平井愼二 |
18:50 | 講義10 | 行動原理に適った技法と司法 | 平井愼二 |
19:20 | 質問と回答 | 中元総一郎 平井愼二 | |
19:40 | 閉講式 / 閉講挨拶 | 事務局 | |
19:50 | 懇親会 | (希望者) |
担当者所属先および職名
平井愼二:独立行政法人国立病院機構 下総精神医療センター 薬物依存治療部長
中元総一郎:一般財団法人成研会 結のぞみ病院 副院長