条件反射制御法オンライン研修会
シリーズ2

シリーズ2-1:2022年1月22日(土)10:00~12:00
シリーズ2-2:2022年1月22日(土)13:00~15:00
シリーズ2-3:2022年1月29日(土)10:00~12:00
シリーズ2-4:2022年1月29日(土)13:00~15:00

条件反射制御法オンライン研修会シリーズ2開催にあたって

 太陽の周りを地球が回り始め、その地球上に生物が誕生し、生き残り、植物と動物に分かれ、第一信号系のみで行動していた動物の中で立ち上がった群が第二信号系ももつようになり、ヒトになりました。その進化に、やらないと決意した行動や不快な気分等が再現する現象を照らし合わせて検討し、条件反射制御法を展開させてきました。

 やらないと決意した行動や不快な気分等が再現する現象は、過去には不思議で、対応が困難でした。しかし、覚醒剤乱用者に生じる欲求を抑制するために条件反射制御法を開始し、発展させる経過において、それらの不思議な現象のメカニズムを徐々に解明し、現在では、条件反射制御法は物質使用障害を生じさせる欲求は容易に消し、万引きや痴漢行為を生じさせる欲求にも高い効果が見られるようになりました。

 その経過は、治療現場における刺激へのヒトの反応から考えられるところと、先人達の残した見解を照らし合わせて、ヒトの行動が生じるメカニズムを整理し直すものでした。その結果を論文や講義等でお伝えし、皆様からのご質問やご意見に鍛えられ、研修会の内容は充実したものになってきました。皆様には心より感謝申し上げます。

 条件反射制御法が広く強い効果を示すのは、ヒトが行動する正しいメカニズムを基盤としているからです。この技法の普及は、精神科領域の技法の整理のみならず、ヒトは考えて行動するという誤解のもとに薬物乱用や窃盗、痴漢等の反復性のある違法行為に極めて非効率な対応をしている刑事司法体系に変革を促すものにもなります。この研修会には精神科医療やその周辺の領域の方だけでなく、法律の領域の方にも、実務を見直す材料になるものをお伝えできると考えます。

 オンライン研修会はシリーズ1では全4回を4日に分けて2021年7月に開催しました。シリーズ2は、全4回を2日に分けて、シリーズ1と同じ内容をお伝えします。初めてご参加の方はもちろん、前回ご参加いただけない日程があった方や、復習のために興味のある講義だけをもう一度聴きたいというご要望にも、お応えいたします。

 多くの方に条件反射制御法とヒトが行動する本当のメカニズムについてお聴きいただけることを楽しみにしております。

2021年10月
条件反射制御法学会
理事長 平井愼二

開催概要

●回数
シリーズ2:全4回
これまで集合して行っていた1日分の研修会内容を4回にわけてお伝えします。
全4回を順番通りに受講していただくことをお勧めしますが、単回での受講も可能です。 
※下総精神医療センターでの実地研修参加は、全講義の受講が条件です。

●研修内容
上記タブ「プログラム」をご参照ください。
※プログラムのPDFダウンロードは こちら

●日程・開催時間
シリーズ2-1:2022年1月22日(土) 10:00~12:00
シリーズ2-2:2022年1月22日(土) 13:00~15:00
シリーズ2-3:2022年1月29日(土) 10:00~12:00
シリーズ2-4:2022年1月29日(土) 13:00~15:00

●形式
オンライン開催 Zoom(※)で行います
※Zoom(ズーム)とは無料で簡単に使えるWebサービスです。事前にアプリのインストールが必要です。
PC、タブット端末、スマートフォンでご視聴いただけます。ご視聴にはインターネット環境が必要です。
受講に伴う通信料は受講者負担となります。
       
●事務局
条件反射制御法学会事務局

※募集要項のPDFダウンロードは こちら

受講費について

(参加費用)
●会員
シリーズ2-1 2,000円
シリーズ2-2 2,000円
シリーズ2-3 2,000円
シリーズ2-4 2,000円
●非会員
シリーズ2-1 3,000円
シリーズ2-2 3,000円
シリーズ2-3 3,000円
シリーズ2-4 3,000円

(2021年度会員年会費)
●2021年度の会員になって参加される方
会員参加費に加えて年会費5,000円

●会員であるが2021年度年会費を今回支払う方
会員参加費に加えて2021年度年会費5,000円

(1)非会員の方は、参加申込時に入会手続きができます。(年会費5,000円) 
入会手続き完了後は、その時点での最新号から学会誌をお送りします。

(2)お支払方法
・郵便振込ご希望の場合 自動返信メールの記載を必ずご確認ください。
・クレジットカード決済 決済プラットフォームはStripe(ストライプ)を使用しています。

(3)参加費はお支払い後、参加者様都合の場合、返金はできかねますので、ご了承ください。

講義資料

Web上のファイルをダウンロードしていただきます。1回毎に講義資料が異なります。
参加費をご入金いただいた方に、URLをメールでお知らせいたしますので、研修会当日までにご確認、準備をお願いいたします。印刷物としての講義資料は発行しません。

資格

4回全てに参加すれば下総精神医療センターでの実地研修申込の資格が得られます。

申込み方法について

上部タブ「申し込みフォーム」をからお申し込みください。
※申込完了時に申し込みフォームに記載された「連絡先メールアドレス」に自動配信されます。
自動配信メールが届かない場合は、受付が完了していない場合がございます。問い合わせ先のアドレスに照会をお願いします。
※HP申し込みフォーム以外の郵送・電話・E-mail等による申し込みは受理できませんのでご注意ください。

募集期間

~2022年1月11日(月)まで

注意事項

(1)オンライン研修会の特性により、修了証書は発行しません。

(2)PCの問題、Web接続環境が整っていない場合など、接続に関するサポートは行っていませんので、ご了承ください。

研修会についての問い合わせ先

下総精神医療センター  担当:寺内 〈受付時間:平日9:00~15:00〉
〒266-0007 千葉県千葉市緑区辺田町578番地
E-mail:crct.mugen@gmail.com 電話:043-291-1221(内線8328)

研修会当日の緊急連絡先

NPO法人アパリ 担当:尾田
電話:090-3047-1573

シリーズ2-1:2022年1月22日(土)10:00~12:00

時間 講義
9:30~ 受付
10:00~ 1. 行動原理と反復行動の成立(第一信号系と第二信号系およびその関係)
10:50~ 休憩
10:55~ 2. 第一信号系の特性(遺伝と獲得の差異、生育環境、季節に基づいた特性)
11:25~ 休憩
11:30~ 3. 反復行動に対応する要素と関係機関の受け持ち(CRCTと他の働きかけの標的)
11:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

シリーズ2-2:2022年1月22日(土)13:00~15:00

時間 講義
12:30~ 受付
13:00~ 4. 条件反射制御法の基本とステージ進行(疾病状態への対応性と安全性)
13:20~ 休憩
13:25~ 5. 体験書き出しと後の読み返しと20単語羅列(過酷な体験に基づく過敏性の制御)
13:55~ 休憩
14:00~ 6. 制御刺激ステージ(制御刺激、良かった体験の書き出し)
14:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

シリーズ2-3:2022年1月29日(土)10:00~12:00

時間 講義
9:30~ 受付
10:00~ 7. 疑似ステージ(標的の反射連鎖における最終部分の抑制、辛かった体験の書き出し)
10:50~ 休憩
10:55~ 8. 本能行動の過剰な作動に対する技法の調整(万引き、痴漢、PTSDへの対応)
11:15~ 休憩
11:20~ 9. さまざまなサティスフェイク(疑似注射、疑似薬、万引きのための疑似店舗など)
11:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

シリーズ2-4:2022年1月29日(土)13:00~15:00

時間 講義
12:30~ 受付
13:00~ 10. 想像ステージ(標的の反射連鎖全体の抑制、体験の読み返し)
13:50~ 休憩
13:55~ 11. 維持ステージ(低頻度での制御刺激、疑似、想像、書き出しの継続)
14:15~ 休憩
14:20~ 12. 本当の行動メカニズムに適った技法と司法(擬人化と中枢一個主義の壁を超える)
14:50~ 質疑応答

講師:平井愼二(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 精神科医師)
プログラム内容は変更されることがございます。

応募受付を終了しました。多数のご応募ありがとうございました。