研究会誌第三号の発刊に際して


条件反射制御法学会 会長 平井愼二

条件反射制御法研究会を2012年2月に発足させ、多くの方のご協力を得て研究会や学術集会を重ね、条件反射制御法に関する研究を続けて参りました。皆様との意見交換により、この技法を適用できる疾病状態の範囲は広まり、把握したところが増えるにつれ、改良するべき点も増えております。また、2015年3月時点で会員数は350人を超えており、一緒にこの技法に関する研究を進める仲間がいることを心強いと感じるとともに、この会を発展させなければならないという使命も感じております。

このような状況となり、一時的に集まって意見を交換しあう際にも用いられる研究会という言葉で表されるところを越え、長い年月をかけてこの技法に関して学ぶのだという覚悟をより明確にするためにも、集まりの名称を2015年4月から条件反射制御法学会とすることを2014年度の幹事会で決定しました。

これまでの研究会の活動により、この技法が向上しただけでなく、薬物乱用や窃盗などの疾病性を帯びた反復する違法行為に対応する司法制度に関する構想が進み、この技法に関する研究が焦点とするべきところが少しずつ見えてきました。この流れに沿い、私達の集まりの名称が条件反射制御法学会となった後もヒトの行動原理にかなった技法と司法を求めて、皆様と一緒に勉強したいと考えております。

これまでと同様に、今後も会員の皆様による果敢な試みと更なる考察を期待致します。

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